地球温暖化について知ろう
地球の気温は上がってきている
地球の平均気温は、1800年頃までは、同じくらいの気温を保っていました。しかしながら、最近の20年間ほどの平均気温は、1850年から1900年に比べても約1度高くなっています。そして未来の2100年には、約4.4度も気温が上がるだろうと予測されています。
地球温暖化はなぜ起こっているのか?
1900年台後半から待機中の温室効果ガスが増え続け、これが温暖化の原因です、
「温室効果ガス」とは、大気に含まれる気体で、熱を蓄える働きをします。温室効果ガスにはいくつかの種類があり、なかでも「二酸化炭素(CO2)」が地球温暖化に一番大きな影響を与えています。
私たちの暮らしと地球温暖化
私たちの生活にかかせない「電気」の多くは、石油、石炭、天然ガスなどを燃やして作られています。発電する際には、大量の二酸化炭素が排出されます。
料理やお湯を沸かすときも、ガスを燃やし二酸化炭素がでます。ゴミを燃やすとき、車が走るときにも二酸化炭素がでます。
つまり、私たちの便利な暮らしは、たくさんの二酸化炭素を排出し、それが地球温暖化の大きな原因になっているのです。
地球温暖化が与える日本農業への影響
高温により、水稲は高温障害である粒が白く濁る白未熟粒が発生したり、果樹の着色不良が発生したり、涼しいはずの北海道でさえ真夏の高温により作物の葉が焼けてしまい光合成量の低下などが発生しています。作物の品質や収量の低下だけではなく、夏の暑さからのストレスにより家畜が夏バテし、乳牛では牛乳の生産量が減り、肉牛では牛肉の生産量が減ったりします。また、近年は異常気象による大雨の結果、畑やハウスが冠水したり、台風の強い風によりハウスなどが壊れる被害も増えています。
今、私たちがどのような対策をとり、どのような未来を選択するのか
すでに農業現場では様々な地球温暖化からの影響を受けていますがこのまま気温があがり続けるとより大きな減収を招き、現在作付けしている作物が作れなくなることも予想されています。対策をしないまま21世紀末を迎えると、世界の平均気温は3~4℃上昇すると予想され、例えば下記のようなことが起きる可能性があります 。
・米の収量が、東北以南で8∼15%減収、北海道では13%増収
・全国で大豆の収量が6∼10%減収
・北海道がリンゴ栽培の適地になる
・東北地方南の沿岸部がミカンの適地になる
・全国の1割以上の鶏肉農家で生産量が15%以上低下する
今、私たちがどのような対策をとり、どのような未来を選択するのか岐路に立たされているのです。
まず、家庭でもできる温暖化対策として「エコライフチャレンジ」が提唱しています。
エコライフのための3つのステップをご紹介します。
「暮らしの中の無駄を減らす」(意識するだけですぐに始められる事があります)
- 見ていないテレビを消す
- お湯や水を流しっぱなしにしない
- ご飯を残さずにたべる
- エコバックを持ってでかける
- 使わない部屋の電気は消す
- 出かける時は、徒歩や自転車、公共交通機関をつかう
- 家族や友人と環境問題について話をする
- 冷房の、設定温度に気を付ける→打ち水をしたり、風通しをよくする、日差しを遮る工夫をする
- 暖房の、設定温度に気を付ける→暖かい服を着る、体を温めるものを飲んだり食べたりする、暖房を使う時には扇風機や送風機で部屋の中の空気をまぜる、窓に断熱シートをはるなどして室内の温度を逃さない様にする
「環境によいものを選ぶ」(環境によいものを選ぶと、CO2が減らせます)
- エコマークのついた文房具などを購入し使用する
- 旬のものや、近くで採れた野菜や果物を買う
- 外出するときは、水筒を持ち歩く
- 買い物のときはプラスチック容器のものをなるべく選ばない
「未来にむけて切り替える」(これからの10年くらいで出来そうなことをする)
- 電気をあまりつかわない電化製品にきりかえる
- 車を買いかえるときに、電気自動車を選ぶ
- 家の電気を太陽光発電にきりかえる
- 紙は古紙回収にだす、リサイクルできるものはリサイクルにだす
地球の平均気温は、1800年頃までは、同じくらいの気温を保っていました。しかし、未来の2100年には、約4.4度も気温が上がるだろうと予測されています。現在地球温暖化にて私たちの便利な暮らしは、たくさんの二酸化炭素を排出し、それが地球温暖化の大きな原因になっているのです。今私たちができることを、ぜひご家族やご友人と話をしてみてください。きっとそこから未来は変わるとおもいます。